チェリー ~象と戦争の物語~
作:斉藤瑞穂 演出:松村建也
太平洋戦争末期。
軍から餓死を命じられた象のチェリー。
チェリーと獣医との命を懸けた壮絶な戦いが始まった。
愛する動物の餓死記録をとり続けた大井獣医らの心の葛藤と苦しみを通して、生きとし生けるものの全ての命の大切さ、平和の意味を改めて問う物語。
また、本作品の舞台装置は新たな演出効果を引き出すトライアルシアターと位置づけられた。舞台装置はパネル等を用いずに、鉄骨をイメージした柱を東西に交錯させ、より立体的な空間を演出。音響・照明の最大限の効果を図りつつ、観客の想像力と俳優達の動線の可能性を追求した、自由人会でも異色の作品。